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執筆者の写真特定非営利活動法人 桑の実

アクセルとブレーキ

あなたは、頑張る力とサボる力、どっちが優れていますか??

私は頑張る力だ!という方、素晴らしいと思います。

かたや、サボる力かなぁと思った方、実はあなたも素晴らしいんです。


私たちは障害福祉の現場で精神障害や知的障害をお持ちの方と一緒に仕事をしています。

その中で言うと、実はサボり癖がある人よりも頑張りすぎてしまう人の方が支援が難しいんです。



私たちは、ゲームの中の登場人物ではありませんから、HPやLPが目に見えることはありません。周りの人はもちろん、自分自身でも今自分がどのくらい体力が残っているのか、精神的・肉体的に負荷がかかっているのかを可視化するのは思いの外難しい。


サボり癖のある人は基本的には多少背中を押してあげる必要があるので目標設定や環境を整えてあげることで多少なり改善になったり、少なくとも誰かと一緒の時はしっかり仕事ができることが多いんです。

一方、頑張りすぎてしまう人は結構難しい。一生懸命やっていることを否定することはできないし本人も無理してる意識がないからどんどん突き進んでしまう。

そして、無理がたたりオーバーヒート、体調を崩したり発作を起こしたりしてしまう。

そんなケースをたくさん見てきました。


実は背中を押してあげることよりも、無理せずブレーキを踏ませてあげることの方が何倍も難しいんです。

一生懸命頑張れることは本当に素晴らしいことですが一方で、客観的に見て自分をケア出来る冷静さを持っていることも実は重要な要素の一つなんですよね。


それに仕事で言えば、サボりたい人はデメリットばかりではなくて効率よく仕事を終わらせる工夫ができる、とも言えます。

1日3時間労働で生産性を上げて成果を出すぞ!というのはサボりたい人にしかできない発想でしょう。


一般的にはあまり頑張っていない人は怒られてしまうけど、過度に頑張りすぎてしまう人はむしろ称賛されます。もちろん、それで成果を上げたり夢をかなえたり追いかけたりすることは素晴らしいですが、その無理が原因で体調を崩してしまったとしたら、と考えるとやはり手放しで称賛は出来ないのかもしれません。


今日も、自分なりの頑張り方でアクセルを踏んだりブレーキを踏んだり、無理せずに一生懸命、生きていきましょうね!


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