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執筆者の写真特定非営利活動法人 桑の実

スパイラルを変えるための一手

正のスパイラル、負のスパイラルという言葉もありますが実際、悩みを抱えたり何かうまくいっていない人には、立て続けに悪いことが起こり、逆にツイている人にはいつも良いことが起こるように感じることもあると思います。


これは、半分事実で半分は勘違い、というのが実際の所でしょう。

例えば、電車に乗り遅れてしまったときにあなたはどう感じるでしょうか?

イライラする人もいれば、なぜ遅れたんだと自分の行動を振り返り後悔する人もいる、一方でそんなこともあるよねーと冷静な人もいれば、何にも感じない人もいる。

事象は同じでもある人にとっては最悪な出来事になるし、ある人にとっては記憶にすら残らない出来事であることもあるわけです。



その意味で、その人が出来事をどうとらえるかが、正のスパイラル、負のスパイラルが構成される要因の半分になるでしょう。


残り半分は、正のスパイラル、負のスパイラルを自ら引き寄せているという側面です。


朝、出かける直前に起きていつも慌てて家を出る、だから時には電車に間に合わない。会社についたら仕事の資料を家に忘れてきてしまい上司に叱られる。叱られるとイライラして結局一日中仕事の生産性は上がらないし、昼食もイライラして食欲が増したためお腹いっぱい食べて午後は眠くて仕方ない。

仕事が終わってもまだむしゃくしゃが収まらないので後輩を誘って居酒屋に。愚痴を言いながらお酒が進み気づけば深夜に。自分が誘った後輩ということで食事代は多めに支払うことに。解散して帰宅途中コンビニに行き菓子パンを買い込んで歩き食べ。自宅に戻りシャワーだけ浴びて即就寝。眠るのが遅いから翌日は当然ギリギリに目覚める、しかも二日酔い。


もしこういう生活をしていた場合、想像はつくと思いますが、絶対に悩みは解決できないし、正のスパイラルには入れません。無理やり朝目覚ましの時間を早くセットしたところで2度寝してしまうことは目に見えているし、仕事のミスを減らそうにも、こんな状態ではそもそも仕事をまともにできる状態ではありません。


ここでは恐らく仕事後の夜の生活を一変させる必要があって、そこを改善しなければ恐らく他のことを変えても良い変化は起きないでしょう。


生きていればいいことも悪いことも必ず起きます。しかし、なぜかそれが続いてしまう、あるいは自分の中でずっと問題が解決できず困っている場合、スパイラルを見直してみるのは有効な手段のひとつです。


1日の行動や出来事を、先ほどの例のように○○があって、○○だから○○。というように繋げていくんです。すると、自分の直したい行動が実は別の所に要因が隠れていたなんてことも往々にして起きます。

食欲が爆発してしまったのは実は前の日に仕事を深夜までやって身体も精神的にも疲れていたからだ。っていうことが見えてくるようになってくるんです。


すべての出来事をコントロールできるとは言いませんが、あなたの周りだけ決まってピンポイントで悪いことだけ起きるなんてことは有り得ないし、その逆も然りです。もし、自分だけツイてないなと感じているあなたは、一度スパイラルを整理してみるのをおすすめします。

スパイラルというくらいですから、根本となる要因が見つかれば、その1個を改善するだけで劇的にすべてが変わることも珍しくありません。

スパイラルを変える一手、これを見つける方法論は実はなくて、経験でしかないと思います。コツとしては、そこが改善されるとどうなるのか?をスパイラル的に考えてみて、納得感のあるもの。そして、そこを改善するために予め改善しなけばならないことがないか、を見極めることです。それがあるのであれば、その予め改善しなければいけない課題のほうが本質的な一手なわけです。


あなたが、正のスパイラルに入れますように。心から期待しています。


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