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執筆者の写真特定非営利活動法人 桑の実

人は環境で成長する

最近、出来なかったことを出来るようになるにはどうすればいいのか、成長していくには、その手前にどんな理由があるんだろう、そんなことをよく考えることがあります。

その時に思う一つの大きな答えは、「人は環境の生き物」だということ。


次から次へと新しいことに挑戦してクリエイティブな人生を送っている人は、何よりもそれがしやすい環境を持っています。環境を自ら整えていく場合もありますが、受動的にそうせざるを得ない状況になって才能が開花するというのはよくある話です。

逆に言えばなかなか現状を抜け出せない人は、現状に留まってしまう、あるいは留まらざるを得ない環境を持っているのです。




人に成長してほしいと思ったら、徹底的に指導することよりも、自分でやらなきゃいけない環境を与えてあげることの方が大事だと思います。

つまり、就労支援施設においては、“どれだけ職員が作業中ヒマになれるか”が結構大事なことだと思っていて、理想としてはサポート+何かあった時の対応を職員が行い、作業の主体は利用者さん側であることが理想的です。


しかし、私たちの施設を含めほとんどの施設では逆の状況です。つまり、指示を出し仕事の主体となるのは職員で利用者さんはそのサポートのような形になってしまっている。当然作業効率や職員の手間を考えたら自分たちでやってしまった方がうまくいくんです。

でも果たしてそれでいいのか?職員は作業が出来るようになってもその先があるわけではないですが、利用者さんは施設の中で仕事が出来るようになって就職するというステップがあります。その過程における作業訓練としては、施設の中での仕事が出来るようになることよりも、どんどん新しいことを覚えて挑戦していく姿勢を育む方が何倍も大事です。


成長してほしいのであれば、指導よりも環境。わかっていてもなかなか実現するのが難しい。でもだからこそずっと目指し続けないといけないことなんだろうなぁと感じます。


あなたは成長してもらいたい誰かに、成長できる環境を与えていますか?

成長したい自分に、成長できる環境を与えていますか?



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