明日から月曜日までの3連休となります。
週明け11日からの期間もお盆としての夏季休業をとられている会社も多く、いわゆる夏休みシーズンとなりました。
もちろん、新型コロナウイルスの影響で旅行や遠出はなかなかしずらいでしょうし、高齢のご家族がいらっしゃるご実家に行くのは少し不安がある状況かと思います。
長期の休みだとしても、あまり出かける予定のない方も多いかもしれません。
さて、当施設では精神障害や知的障害をお持ちの方が日々利用されているのですが、利用者の方たちの中で興味深いのが“休日”に対するイメージ・価値観が結構二分されているんです。
ある方は「とにかく休みたくない。家にいても誰にも会えないし予定もないからヒマでヒマで仕方がないんだ」と言います。
ある方は「週末にはいつも山登りに行ったり友達と遊んだりするし、いつもよりゆっくり寝られるから待ち遠しい」と言います。
皆さん基本的には施設に来るのを楽しみにしてくださっているので、通うことが苦痛だというような方はさすがにいないのですが、休日に関してはこういう認識の差があるんです。
もちろん、どの会社でも同じようなことはあると思います。それ自体はなにも特殊なことではないです。
でもこの時にいつも感じることは、“分散している人の方が強い”ということ。
休みが嫌だと言って下さる方は施設としてはもちろん嬉しいのですが、裏を返せば、人生の時間も楽しみも自分の役割もすべてを施設の中で完結させてしまっているということです。
一方で休みが楽しみ!という方は山に行くことも友達と遊ぶことも、ダラダラと過ごすことも楽しみに感じて日々を過ごしています。
どちらが良い悪いという話ではないですが、やはり一極集中というのは、それがなくなった時の危うさ、脆さも同時に持ってしまうわけです。
友達を増やせ!とか、趣味を見つけろ!とか、それは難しい場合もあるでしょう。
しかし、バリバリと仕事をする一日も、ダラダラとアイスを食べて過ごす一日も、違うものとして両方楽しめる分散的な思考であれば、今日から手に入れることが出来るかもしれません。
なぜ恋人とケンカが多いのかと言えば、やはり分散していないからです。
だから皮肉なもので、束縛する人ほど浮気されるんです(決して浮気を勧めているわけじゃないですよ)。
浮気をしない人は仕事とか、趣味とか、友情とか、異性以外に熱中できることを持っている人です。
休みの日に一日ダラダラと過ごしてしまった自分を責めるよりも「そうそう、気持ちの分散!仕事で頑張った分リフレッシュ出来たじゃん!」って思えたらきっと、何もない日でも有意義な気持ちで過ごせるんじゃないでしょうか。
連休も暑い日や寝苦しい日が続くかと思いますが、体調に注意してお過ごしください。
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