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執筆者の写真特定非営利活動法人 桑の実

原因に気づくことが一番難しい

普段、施設での仕事の中で色々な相談を受けることがあります。

悩みや課題の相談をよく受けていると、どうしても解決策や方法論を探したり伝えようとしてしまいます。

ですが、実際にはそのことにより、その場では解決をみたように思えても、再び同じ問題が起こってしまうことも少なくありません。


人間、誰でもそう簡単には変われませんし、ミスしてしまうことって同じようなことだったりするので当然といえば当然なのかもしれませんが、本人にとって根深い悩みだった場合、同じ問題を繰り返すことで更なる深みにハマってしまうことも少なくありません。


多くの場合、繰り返してしまう悩みには“強い思い込み”の力が作用していると思います。

例えば、「私は記憶力が悪い」「失敗はいけない事」「世の中の男性は皆乱暴で恐い」など。




その思い込みが事実を見る目を曇らせ、本当の原因に気づくことが出来なくなってしまっていることが本当に多いんです。


悩みや課題の解決方法の一番の近道は、実は解決方法を知ることでも能力を上げることでもなくて、本当の原因に気づくことそのものなんです。ほとんどの場合、原因自体が間違えているから、いくら対応しても一向に結果が出ません。

うまくいかなくて、どんどん悪い思い込みが深く強くなって、原因そのものをより見えにくくしてしまう、そんな悪循環になってしまうと本当に解決が難しくなってしまいます。


とはいえ事実として、物事の本質なんて本当の所はわからないし、気づくのはどんなことでも難しいです。腰痛で悩む人は何千万人もいますが、85%以上は原因不明、またはメンタルが原因だと言われています。根本の原因が何十年もわからないまま、ずっと病院に通っているのに症状が改善されない、それが多くの人におきていることです。


こういったことを考えるために、悩みの解決とは、悩みの本質に気づくプロセスそのものなんだなぁと感じます。絡んだ糸をほどくように、複雑でゴールの見えない作業ですが、本来の課題が見つかった瞬間に、あっという間に解決するということもあるんです。


思い込みを捨てることってすごく難しいんですが、思い込みを捨てて、本当の課題にぶつかるまで対応策を変え続ける。理想論でいうとこれが一番の近道なんだろうなぁと思います。でも、これが一番難しいんですよねー。


繰り返す悩みがある場合、まずは自分の中に思い込みがないかな?って探してもらうと、そこに本当の課題が隠れているかもしれません。







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