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執筆者の写真特定非営利活動法人 桑の実

湿度と体調

施設の中で精神障害などをお持ちの方と接していると、彼ら・彼女らは精神的なことだけでなく、身体的にも敏感で繊細な感覚を持っているなぁと感じることがあります。


例えば梅雨の時期。湿度と温度が一気に上がり不快指数が増すこの時期を私たちはただ“ジメジメした時期”だと捉えてしまいますが実際には湿度や温度は確実に私たちの身体的にも影響を及ぼしているのです。



事実、梅雨の時期にはめまい・むくみ・だるさ・頭痛・不眠などの体調不良が相当数増加する傾向にあります。

利用者さんの中には気圧が低くて体調が優れない。という方もいらっしゃって、私たちの方が周りの変化に鈍感になってしまっているのだということに気付かされます。


実際、精神障害をお持ちの方と接してお話していると、普段生活していて自分じゃ絶対気づかないなぁというような部分に気付いていて、それに対して悩んだり落ち込んでしまったりしています。


彼ら・彼女らの足りないところばかりを見て障害だとカテゴライズしているけど、実際には私たちより優れていることもたくさんあるんですよね。


平均点が50点のテストがあったとしましょう。

50点の人は普通だと言われ、100点の人は褒められて、0点の人はダメだと怒られる。

でももし、障害という言葉が“平均値とのズレ”で決められるのだとしたら、0点の人と同じくらい、100点の人もズレているわけです。


ある教科では0点だけど、別の教科では100点取れる!これは素晴らしいことのはずなのに、どうしても平均して50点が取れる人が普通で、0点の所はダメだ!苦手克服だ!と・・・。

残念ながら、劣っている人・劣っている部分を取り上げて障害といわれてしまう。


彼ら・彼女らは自分の病気や障害とだけでなく、そのあたりのジレンマともずっと戦っているんだなぁと思いました。


体調に影響のない方でも、実際には気温や湿度には少なくない影響を身体も心も受けています。なるべく体調不良になる前に、自分自身を労わる時間を作ってあげてください。

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