私たちが運営している、就労支援施設というのは、特別支援学校を卒業した学生さんにとっての進路になりうる施設です。
昨年、今年と当法人の施設にも1名ずつ新卒の学生さんも入ってきてくれています。
そんな学生さんの進路ですが、今年の新型コロナウイルスでかなり大きな影響を受けています。例年であれば、特別支援学校の生徒は2年生のころくらいから会社や福祉施設など色々なところへ行きます。そこで実習を行い、どこかの会社から声がかかれば卒業後就職が出来ますし、それが決まらなかった場合にはどこかの福祉施設に通えるように実習などを重ねていきます。
それが今年は新型コロナウイルスの影響で実習や見学が軒並み中止。会社の存続すら危ぶまれるような状況の企業も少なくありません。そんな中で障害者雇用に力を入れられる企業はそれなり以上に体力がある企業だけです。もちろん、そういった企業には障害者雇用の応募が殺到するようになります。
卒業後は福祉施設に行くことを希望している生徒も同様で、実習に行けないと自分にとって合う施設なのか、施設としても利用に際して問題はないのかなどを見極める期間が取れないんです。
障害をお持ちの方は一般の方よりも他人の支援や援助を受けて家庭や社会での生活を成立させている割合が高いわけです。つまり、イレギュラーが発生したときに簡単に影響を受けてしまうということです。もしも進路が決まらず自宅にそのままになってしまった場合、そのまま長期の引きこもりになってしまうこともあります。
そうなると支援はより困難になってしまいます。できればそれは避けたいんです。
秋になってようやく実習が再開の流れになってきて、進路が決まっていない学生はこれから慌てて探すことになると思います。私たちも含めて可能な限りバックアップして、卒業前にみんなの進路が決まればいいなって思います。
今日も頑張りましょう!
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