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執筆者の写真特定非営利活動法人 桑の実

疲れの蓄積

今年は梅雨が長かったうえに、突然40℃に迫るような猛暑が続き、9月に入ってもなお残暑というなかなか肉体的にハードな気候です。さらにずっと湿度が高くジメジメしている状況が続き、夏バテ後の疲労が今になって出てきている人も多いのではないでしょうか。


猛烈な高温多湿は肉体にも精神的にも負担となり、自律神経にも影響を与えてしまいます。今年はさらに新型コロナウイルスの影響もありストレスフルな状況が非常に長く続いています。



施設の中でもここにきて体調を崩してしまったり精神的に安定しない方、疲労感を訴える方が一気に増えてしまいました。


毎年、どこかのタイミングで連鎖的に数名が体調を崩してしまうタイミングがあります。病院のワーカーさんに伺ってもやはりバイオリズムのようなものがあるようで、精神科に定期通院されている方の中でもなんとなくみんな少し体調が悪い時期もあれば、比較的安定している時期もあるようです。


季節の変わり目などある程度の傾向はあるのですが、実際には毎年違うタイミングで連鎖的に体調を崩す方が出てきてしまう現状です。もちろん毎日接している私たちも、何か出来ることはないかなぁと試行錯誤するのですが、まさか気候を操る事は出来ないし、施設の外での過ごし方など、関与できない部分もあるので具体的な対応がなかなかできていません。


最も厄介な点は、連鎖的に不調が出てしまうこと。

精神障害をお持ちの方に好不調の波があることは当然ですが、体調を崩す前には結構兆候が見られたりするものなんです。でも、それまで兆候も出ていなかったような方がある時期から突然連鎖的に不調を訴える時期が年に1,2度ある、それが今のタイミングなんです。


正直、専門的なことはよくわかりませんが精神障害をお持ちの方というのは気温や湿度など、環境の変化に敏感な特徴をお持ちの方も多いです。その方たちにとって、今が体調を崩しやすい時期なのであれば恐らく、精神障害の有無に関わらず、今の気候は誰にとっても体調を崩しやすい時期なんだと思います。


恐らく今の体調不良の大きな要因の一つは、夏からの疲労の蓄積です。

疲労の蓄積というのは目に見えず、認識しにくいもの。夏からずっと暑さや湿度で眠りが浅くなってしまっていた方、食欲が沸かずあまり食べられないのに冷たいものをたくさん食べてしまっていた方、この時期に向けて過度なダイエットをしていた方、テレワークからの出勤再開やコロナによる仕事や生活環境の変化が起きた方など、健康な日常の中にも綻びが生じる種を実は誰でも結構持っているんです。


私は大丈夫!と思って無理をして体調を崩してしまっては本末転倒ですから、どうぞ今は少しだけアクセルを緩めて、ブレーキを踏んでみませんか?メンテナンスという時間も、何もしないをする、という時間も、人生にはとても大切な時間ですよ。



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