今日は、“同じことを言う”ということについて書いていきたいと思います。
障害福祉の現場では、同じ失敗を繰り返してしまったり、何度も何度も同じことを言わなければいけない場面が多々あります。
小さなお子様をお持ちの方ももしかしたら同じことが言えるのかもしれませんが、ここはある種、根競べのような気持ちが必要なんだと思います。
例えば、精神障害をお持ちの方であれば悩みや不安の種となる要因はほとんど同じようなところから発露している場合もよくあります。知的障害をお持ちの方であれば、今現在は難しいことでも何度かやっているうちに少しずつ理解が追い付いていくような場合もあります。
もちろん、すべてがうまくいくわけではありませんが、支援する側が諦めてしまっては、間違いなく成長の瞬間は訪れてはくれません。
同じ話を聞いた時もどれだけ同じ話を返せるか、同じミスをしてしまったことをどれだけ同じ説明が出来るか、シンプルにそういう“我慢する力”も支援という立場においては重要なスキルなんだと思います。
ドリカムの何度でもの歌詞じゃないですが、1万回ダメでも1万1回目はなにか変わるかもしれない。変わるかもしれないし、変わらないかもしれないけど、変わらないとは決めつけない。そんな姿勢が大事なんです。
面談をさせていただく機会もあるのですが、面談で今後の目標や課題を導いていく時も、改めて確認するときにも、同じ面談の中で何度も繰り返し同じ話をします。
大事なことだから一度しか言わないよ、ではなく大事なことだからこそ何度も伝えるんです。お互いの認識がズレないように角度を少しずつ変えながら何度もです。
極端な話、面談の中では半分くらい同じことしか言っていないこともあります。
それくらい、メッセージはシンプルかつ少なくしないと伝わらないんだと、経験上わかっているからです。
何度も何度も同じことを伝えるのってやっぱり大変だと思うんです。体力も気力もすごく使います。
そこを何とか乗り越えて、いつかの成長を期待し続ける親・上司・先生がそばにいてくれたら、きっとすごく心強いと思うんです。
支える相手の未来に希望をもって、頑張って支え続けましょう!
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